COO代行信國大輔のCOO代行実践録

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次世代型の会社組織を作ろうと思ったきっかけ ホラクラシー経営、サーバントリーダーシップの台頭

      2017/12/30

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[2017/7/12 メルマガ配信記事:担当 信國大輔]

 

信國です。(^ ^)

今日は、なんで次世代型の組織を作ろうと思ったのか?

そのきっかけや理由についてお話したいと思います。

もしまだ無料冊子をダウンロードしていない方がいたら
合わせてこちらも読んでみてくださいね。(^ ^)
https://04auto.biz/brd/archives/tfagnd.html

それでは本題です。

 

次世代型の会社組織を作ろうと思ったきっかけ

このような組織を本格的に作り始めたのは
2009年ぐらいからでしょうか。

それより以前は、社員を雇わず、
気ままなフリーコンサルタントとして
いろんな会社を支援していました。

中小企業を支援することが多かったので、
打ち合わせの相手はほとんど経営者でした。

ほんとに様々な業種の、様々なタイプの
経営者の身近で仕事していました。

当たり前だと思うかもしれませんが、
経営者というのはほんとにいろんな悩みが多く、
また、経営者にしか分からない悩みも多いため、
孤独感を感じてる方がほとんどでした。

そして孤軍奮闘している方も多く、
朝から晩まで働いている経営者も
珍しくありません。

一方で社員はどうだったかというと、
楽しそうに働いてる方は稀で、
多くの方は、月曜日は気が重くなるけど

「仕事だから仕方がない。」
「仕事とはそういうものだ。」

と割り切って仕事をしていました。

マネージャや部長というような
中間管理職の方も大変で、
経営者と一般社員の板挟みになって
気苦労が絶えないようなパターンが
多かったように思います。

そんな感じでいろんな会社を見てきて
気づいたことがあります。

もしかして、今の会社って、
楽しく幸せに働いてる人
ほとんどいないんじゃないか?

社長も
部長も
一般社員も
みんな辛そうだ。。

それって、仕事だから仕方ないのか?

でも、まてよ。。。

そもそも、株式会社も
資本主義も貨幣経済も、

本当は人が幸せになるための仕組み
なんじゃないの?

それがなんで人間を苦しめてるんだろう?

実はそれって
本末転倒じゃないか?

1割ぐらいの人が大変で、
残りの9割ぐらいは良い感じなんだったら
まだ分かるけど、

95%ぐらいの人が
多くの時間を費やしながら
辛そうにやってるこの世界って
実は狂ってるんじゃないのか?

だとしたら・・・

そもそも根本的な仕組みを変えた方が
いいんじゃないのか?

社長も
部長も
一般社員も

楽しく幸せになる仕組みって
どうにかできないのだろうか?

ていうか、やんないとおかしいでしょ!
人間のための仕組みなんだから!

というわけで、このような
次世代型の組織づくりを
始めることにしました。

 

実際にどんな次世代型組織を作ったか?

そして、いろいろと大変な時期もありましたが、
そこから10年かけて、やっとなんとか
次世代型組織というものがカタチになってきました。

肩書き関係なしにみんなで

「どうやったら関わる全員が
楽しく幸せな仕組みになるか?」

を話し合いながら、こつこつと作ってきました。

それで出来上がった仕組みは下記のようなものです。

・給与・役員報酬ふくめ収支が全員にフルオープン。
・働く場所と時間が完全に自由。みんなで会うのは月に1回だけ。
・やりたいことだけやる。やりたくないことはやらない。
・指示命令が一切ない。上下関係もない。
・売上目標やノルマなどは作らない。
・会議は参加したい人だけ参加する。
・積極的に公私混同する。
・掛け持ちで副業・起業OK。
・どんなことでも話し合う。社員の恋愛話ですら話し合う。

おかげさまで、
だいぶ非常識な会社になりましたが(笑)
結論からいえば、この仕組みのおかげで
関わるメンバー全員の自由度や幸福度は
格段にアップしました。

1回の記事で全てはご紹介しきれないので、
数回に分けて、いくつか特長的なポイント
の詳細を書き出してみたいと思います。

 

働く場所と時間は自由。働きたい時だけ働く

毎日の満員電車通勤は、働く人のストレスの中でも
TOP3に入る要因だそうです。

「そもそも自分でちゃんと自己管理することさえできれば、
わざわざ満員電車で通勤して無理やり時間を合わせて
出社する必要ないのではないか?」

そのような想いから、当社では自分にとって
心地よい好きな場所で好きな時間に働くことにしています。

時間や場所の縛りがないので、
効率良く必要な分の仕事さえできれば、

あとは休暇を週に3日以上取っても、
家族でお出かけしても、
地域のボランティアに参加してもOK、

それぞれの自由です。 極力各自の自由を阻害しないため、
社内全員で集まるミーティングはわずか月1回。

それ以外のほとんどはLINEやFacebook・Skypeなどを
上手く使ってやりとりし、どうしても必要な時だけ、
必要な人だけが集まって対面のミーティングを行います。

通勤時間をはじめ、週報・月報などの作成時間、
それを報告するための会議時間、
いまいち業務に集中できない時間など、

そういう時間を極力減らすことで、
極めて生産性の高い働き方を実現しており、
社員によっては月2〜3日の稼働で
通常のサラリーマンレベルの報酬を得ている者もいます。

 

全ての収支が全員フルオープン。給与は自分で決める

当社では全ての収支が全員にフルオープンです。

各自の給与・役員報酬はもちろん、
経費やそれ以外の細かい支出も全て共有しています。

また、評価制度というものが存在せず、
明確な上司も存在しません。給与は収支を見て自分で決めます。
売上が発生した場合は、それに関わったスタッフで話し合って
それぞれの取り分を決めます。

例えば100万円の売上が上がった場合に、
マーケティング担当10万、営業30万、
コンサルタント60万といった具合です。

それぞれの取り分から4割を会社への運営費に回す
というシンプルなルールがあります。

そのようなカタチで各案件からの各自の売上を決めて集計し、
そこから自分の給与をいくらにするかを自分で設定します。
売上が上がってもすぐ給与にせずプールしておくことも
可能なので、ある程度消化するまで休みを増やして
ゆっくりした生活を楽しんでもいいですし、
更に上を目指して売上を増やしてもかまいません。

その人のペースに合わせて選択が可能です。
もちろん、会社側で売上目標を強制するようなこと
はありません。 赤字の場合はしばらく会社が補填します。
あまりに赤字が長期化した場合は、
自己申告で一旦減給することもあります。

 

やりたいことをやる。やりたくないことはやらない

根幹にあるびりかんのもっとも大切な思想は

「やりたいことをやる。やりたくないことはやらない。」

です。

ある意味これが一番大事で、
これから派生して全てのルールが作られている
と言っても過言ではないかもしれません。

よって、びりかんには命令がありません。
社長ですら命令はできません。
やりたいことは各自が自分で決めます。 社内では常に

「やりたいか?やりたくないか?」

を確認されます。

特に重要なのは、
やりたくないことをやらないこと
かもしれません。

びりかんではわがままが許されます。

例えば、マーケティング担当者が、

「自分はマーケ担当だけど、
今回のメルマガ配信作業は
なんとなくやる気がしない。」

と言えば、

「そうか、やりたくないのだったら仕方がない。」

ということで、誰か他に対応できる人
の立候補を募ります。

もし社内の誰もがその業務をやりたがらなかったとしたら、
外部パートナーに依頼するか、その業務が必要な仕事を
断ることすらあります。

もちろん、仕事を断れば断るほど
自分の売上取り分に影響しますが、
だからこそわがままも許されます。 結果、会社や上司が管理しなくても、
それぞれがやりたいことしかやっていないため、
全員がほとんどの仕事に対してモチベーションが最初から高く、
また自然とそれを維持しやすい状態になっています。

 

自由で幸せな次世代型組織の台頭

以上、まずは特に特長的なびりかんの仕組みの
3つをご紹介させていただきました。

実は近年このような次世代型の会社は国内でも
じょじょに増えていて、中には上場を果たしている
企業すら存在します。

ホラクラシー経営
サーバントリーダーシップ
ネットワーク型組織
ノマドワークスタイル

様々な呼び方で登場しているこのような
次世代型の組織は、今後さらに台頭してくる
のだと思います。

そして、そのような自由で幸せな組織が
増えれば増えるほど、多くの優秀な人材は
そちらに流れ込んでいくように思います。

さて、次回は、もうすこし、
びりかん式の特長をお伝えしつつ、
僕がこの先に見ている世界なども
お伝えできればと思います。(^ ^)

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 - 社員も社長も幸せな次世代組織(セムコスタイル、ホラクラシー、サーバントリーダーシップ、ネットワーク型、ノマド), [執筆者]信國大輔