COO代行信國大輔のCOO代行実践録

支援実績100社以上、上場成功実績3社、ベンチャー・中小企業専門のCOO代行が、事業推進や組織体制構築、新規事業企画、プロジェクトマネジメント、新規採用のコツ、社員のモチベーションアップ、マネージャ育成・チームビルディングなどあらゆる経営課題の実践的な企業経営ノウハウを解説。

やる気のない社員にどこまで指導するか

      2018/04/11

[2018/4/11 メルマガ配信記事:担当 森川圭]

出典:写真AC

こんにちは。びりかん組織コンサルタントの森川です。

社長やマネージャからよく聞く言葉として、「社員がやる気がなくて困っている」というものがあります。これをよくよく紐解くと、「やる気がない、仕事もできないので、仕事ができるようになるよう指導するが、十分に効果が出ず困っている」という意味であることが多いです。

ですので、「ではやる気がなくても仕事できればOKですか?」と聞くと、それなら問題ないという場合がほとんどです。つまり、やる気がないこと自体が問題ではなく、やる気がないために指導の効果が出ないことが問題なわけです。

以上を踏まえた上であらためて、「やる気のない社員にどこまで指導するか?」についてお伝えできればと思います。

 

やる気がない社員にどこまで指導するか?

もし「やる気の有無」と「仕事ができるかどうか」の2つの要素で考えた場合、

  1. やる気がある+仕事もできる
  2. やる気がない+仕事はできる
  3. やる気がある+仕事はできない
  4. やる気がない+仕事もできない

という4パターンに分かれます。

  1. 「やる気がある+仕事もできる」の人は問題ありません。
  2. 「やる気がない+仕事はできる」の人も良いでしょう。
  3. 「やる気がある+仕事はできない」の人は、やる気はあるので指導のしがいもあります。

問題は、4「やる気がない+仕事もできない」の人です。このパターンの人が冒頭の「やる気がなくて困っている」の状態だと思います。

 

「やる気がない+仕事もできない」人をどこまで育成したいか?

このパターンの人は育成しても効果が出づらい上に、まったくの徒労に終わることさえあります。それでもその人を育成したいか?は今一度検討してもいいでしょう。

逆に、経営判断として、「やる気もない、仕事もできない社員は雇い続けない」と決めて、本人にもその旨を伝えるのが真にお互いのためになります。本人がそれでも続けたいならそれこそ「やる気」になるでしょうし、それでも改善されないなら、退職勧告するべきでしょう。(そこまで伝えると大抵は自主退社していきますが)

 

それでもやる気のない社員を何とかしたい!なら

やる気は本人にしか出せないものですが、せっかく一緒に働く仲間ですから、何とかしてあげたいと思うのは自然なことと思います。

やる気を出してもらう方法には以下のようなものがあります。どれも一朝一夕で効果が出るわけではありませんが、地道に、かつ負担のない範囲で、取り組むのも一つです。

負担にならない範囲で話を聞く

話の内容は仕事でもプライベートでも何でも構いません。

話を聞いてもらうことで、本人のやる気の無さが軽減することもあります。批判もアドバイスもなく、ただ話を聞くだけでOKです。

 

自分が仕事でやりがいを感じるところを語る

もしかしたらやる気がないのは、何にやりがいを感じるものよく分からないだけかもしれません。

自分自身がどんなところにやりがいを感じるかを伝えることで、本人のやりがいを刺激できるかもしれません。

一緒に働けて嬉しいだとか、感謝を伝える

誰しも自分の存在を認められると嬉しいものです。

仕事に対してやる気はでなくても、この人、この会社のために頑張ろう、と思えるかもしれません。

以上、参考になれば幸いです。

いかがだったでしょうか。感想、ご意見、ご質問などぜひ気軽にメッセージいただければ幸いです。

 

 

事業推進・COO代行サービス

 - 中堅・中小企業における【モチベーション管理】, [執筆者]森川圭 , ,