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社員への命令が会社組織をダメにする理由

      2017/12/30

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[2017/6/7 メルマガ配信記事:担当 信國大輔]

 

今日は「命令」というものについて
お話したいと思います。

社長であれば、社員に命令することができます。
「Aをやれ」「Xという方法で進めろ」などなど。

命令された場合に起こるのは、社員のタイプによって
2つのパターンが起こります。

 

社員に命令したときに起こること

 

パターン1:依存社員

依存社員の場合は、
「言われたことを言われた通りやろう」となります。

思考停止して、言われたことをやります。
それが成果に結びつくかどうかは関係ありません。
従順に命令に従っているのです。

また、これも二つの結果に分かれます。

命令通りにやって「上手く結果が出る」場合と、
「上手く結果が出ない」場合の、二通りです。

命令通りに動いて上手く結果が出れば、
社長も社員も、特に何の問題もないでしょう。
そのまま進んでいきます。

上手く結果が出ない場合はどうでしょうか?

まず社員の側からすれば
「言われたことを言われたとおりにやりました」となります。

「それで何の問題がありますか?」
「成果が出るか出ないかは、私たちの責任の範囲ではありません」
というような状態です。

社長の側からすると

「言われたとおりにやっていないだろう!
どうしてもっと細かく考えてやらないんだ!
成果が出るようにちゃんと動いてないじゃないか!」

となるでしょう。

両者の言い分は、全くかみ合いません。
会社は崩壊していきます。

カリスマ社長が、

「全てのことを天才的に予測して」
「極めて正確で的確な指示を出し続けられる」

場合、命令というのは非常に有効に働きます。

それで成果が出るから、何の問題も生じないのです。

しかし
「予測通りにいかなかった場合」
「細かい指示はできなかった場合」などには、
一気に組織が崩壊していくモデルでもあります。

パターン2:能動社員

能動社員の場合は、
「自分で考えてやろう」と思っているため、
そもそも命令されるということにストレスがあります。

本当は自分なりに考えて、やってみたいのです。

しかし、それでも命令が下りてくる場合は、
また二つのパターンに分岐します。

「命令が納得のいくものであれば、そのままやる」
「命令が納得いかない場合は、面従腹背する」
の2パターンです。

命令が納得いくものの場合であっても、
やりはするものの、実はモチベーションは低下しています。

「自分も考えていたアイデアなのに。。。」
「どうして、こっちの意見を先に聞いてくれないのだろう。。。」

というようにメンタル的にスポイルしていっているのです。

面従腹背の場合は、仕事はちっともうまくいきません。

命令に納得していないので、表面上は仕事をしますが
責任をもって成果を出すようには動けません。
当然、成果は出ません。

そうなると社長が

「なんで成果が出てないんだ!」

と怒っても

「はい、すいません(上辺だけ)」

「(本音)だって、命令の内容自体がおかしいもん。
なんで怒ってるんだよ。怒ってる方が理不尽じゃないか」

となります。

つまり、能動社員に対しては、
命令というのはちっとも効果的に機能しません。

 

社員への命令が会社組織をダメにする理由

命令して部下を思い通りに動かそうと思ったら、
カリスマ性を磨いて

「指示通りに動けば成果が出る」

という結果で人を魅了し続けるしかありません。

実際にそれをやれるのは本当に天才です。

ただし、天才のもとには「依存社員」しか残りませんので、
組織力は一向に高まりません。

しかし、それでいいのです。
なぜならそれこそが「天才カリスマ社長」の証だからです。

もし社長が、自分への依存を減らし、
組織力で勝負できる会社にしていきたいのであれば、
命令をやめることからスタートしていきましょう。

Whatの命令とHowの命令がありますが、
まずはHowの命令をやめます。

「何をやるか」は指示しますが
「どうやるか」は社員に考えさせるのです。
これが第一歩です。

さらに「何をやるか」についても、社員が考え、
社員同士で議論して結論を出せるようになった時には
”非常に組織力が高い”会社になっています。

「命令しない」というのは、言葉では簡単ですが、
実践は難しいところもあります。

直接的に言葉で「Aでやれ」と言わなくとも、
部下が例えば「Bで行こうと思います」と言ってきたときに、
ため息をついたり、表情が強張ったりするだけでも、

「あ、これは社長はお気に召さないのだな」

と察するからです。これも命令の一種なのです。

だから、本当に「命令しない」を実践しようと思ったら、
自身の感情コントロールのスキルを高度なものにしていく必要があります。

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