社長の幸せも社員の幸せも最大化する「次世代型組織」とは?自営業と会社員のいいとこどり 社長の幸せも社員の幸せも最大化する「次世代型組織」とは?自営業と会社員のいいとこどり

自営業と会社員のいいとこどり

管理からの解放

次世代型組織では、よりストレートに「人びとの幸せ」を目的変数として経営を行います。
このような「経営の目的」にした場合、社員はおどろくほど主体的に、責任感を持って働き始めます。そうすると、社長は「管理する」「ケツをたたく」といった煩わしい仕事から解放されます。
社員は、自分がより多くの年収を望めば、勝手に自分から勉強してスキルを伸ばし始めます。給料が減らないように、自分の生活を守る為にもお客様を大切にします。
「社員はちゃんと仕事しているのか?」とソワソワ不安になる必要がないのです。(ただし、社員が望む以上の売上・利益・仕事量を強制的にやらせることはできません)

一方で、社員も管理から解放されます。
「こんなの意味あるのかな?」と無駄に 感じることが多いのは、報告業務ではないでしょうか? 社内報告資料を作る。報告会議を行う。そんな時間があるなら、お客様のために使いたいのに。
これは「上司が品質責任を負う」というヒエラルキー型組織の宿命ですが、次世代型組織にはこういった無駄はありません。
自分の判断で責任をもって仕事をする。不安がある場合や、相談したい場合はもちろん先輩や仲間に相談する。それも自分の判断で進めていく。だから、無駄な間接業務、報告業務といったものがありません。
働く時間帯も場所も自由ですから、夜型の人は家で夜中に仕事をしてもいいし、 昼型の人は昼にカフェで仕事をしてもいいのです。(ただし、顧客満足が低下し、 失注し、減給となる、などのリスクは自分で負う必要があります)

自由と保険

次世代型組織は、とても簡単に言うと「自営業の集団」のようなところがあります。自営業であれば、働く量も、働く場所も、どんな単価で仕事をする / できるかも、全て自分で選べる自由があり、責任があります。

しかし、一方で、自営業にはリスクがあります。最大のリスクは、売上が立たないこと。収入がなくなってしまうことです。会社員のいいところは、例え会社が赤字になろうと、いきなり給料がゼロになることはないということです。

この安心感があるからこそ、会社員という働きかたには人気があるのでしょう。 (もし収入の保証があるなら、独立したいという人は大勢いるのではないでしょうか)

次世代型組織は、この自営業の自由さと、会社員の安心感のいいとこどりをしようとするものです。仕組みは単純です。
例えば、社員10 名で、それぞれ会社の口座に「保険金」をプールしておきます。一人 100 万円づつ出して、会社全体として 1000万円の保険金がある状態です。
こうしておいて、例えば「月収 30 万円の社員」が、7 月は赤字で 20 万円しか稼げない、となっても給与を減らさずに 30 万円支払うことができます。
そして、翌月40 万円を稼ぐことが出来たら、自分の使った分の“保険金”を、全体の口座に戻します。

要は、会社は保険組合、共同組合として存在し、機能するのです。 厳しい時には「みんなで出し合ってくれたお金」が支えてくれて、余裕があるときには「誰かが困ったときに支えられるように」お金を拠出しておく。
とても単純ですが、パワフルな仕組みです。

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