オーダーメイド組織コンサルティング オーダーメイド組織コンサルティング

ビジョンのヒアリング

経営陣の意向をヒアリングし、理想の組織状態を定義し、その実現に向けた施策を提案・実行致します。(以下は代表的な「実現したい組織」のパターンです。実際には社長一人一人、会社一社一社違います。)

【経営者】の主なパターン

【エースで四番】

本人の大活躍により会社が成功します。社員からも社長の活躍が見えやすい組織です。社内からの尊敬を得られやすい反面、プレイヤーとして忙しい状態になります。後進が育ちにくい面もあります。

【監督】

現場の楽しさは味わえますが、選手とは一線ひかざるを得ません(評価者と被評価者の壁)。まだまだ忙しさがあります。社内外からの尊敬を得られやすい組織です。リーダーシップ(人を動かす力)を高める必要があり、プレイヤーとしての能力では勝負できません。

【球団社長】

もっとも個人としての収益性が高い組織です。しかし、オーナーとしての割り切りが必要になります。現場が優勝して喜んでいる裏で「人件費の高騰について悩む」など、現場とまったく違う感覚で仕事をする必要もあります。社内の仲間とワイワイガヤガヤする楽しさは味わいにくくなります。 「人選する」「任せる」ということが仕事の中心になります。

【組織】の主なパターン

【エースで四番】

①少数精鋭型ハイスピード高品質組織


少数精鋭型組織とは、社員規模の拡大を求めず、厳選採用した優秀人材のみで会社を構成する組織です。「一人当たり利益」が重要な指標になります。コアビジネス部分以外は積極的に外注を活用します。少数のためコミュニケーションがしやすく、質の高い意思決定を素早くしやすい面があります。
例:タグボード、マッキンゼー


【メリット】ビジネス効率が非常に高く、収益性が高い組織です。
【デメリット】「会社を大きくしたい!」「社員数を増やしたい」「雇用を増やして社会に貢献したい」といったことはほぼ叶えられません。

②スパルタ型組織


スパルタ型組織とは、社員に常に徹底した成長を求める組織です。甲子園常連の野球部などはまさにスパルタ型組織です。この組織では「成長」が最も重要視されています。採用の段階からスパルタの文化になじむかどうかをよく見る必要があります。
例:???(一昔前のリクルート?電通?)


【メリット】社長が成長大好きであれば、同じ価値観を持った組織となります。
【デメリット】多様性(マイペースで仕事をしたい、プライベートも大切にしたい、など)を受け入れられないため、一定規模(経験上50名~100名)以上になると「多様性」の課題にぶつかります。

【監督】

①経営管理者×労働者二層組織


二層組織とは、フランチャイズビジネスなどで典型的に用いられるものです。ビジネスのコアな競争要因は一部の企画社員によってもたらされ、人材の質が差別化要因になりにくい「オペレーター」を雇用しているような組織です。
例:ほとんどのFCビジネス、大規模小売店、オーナー大企業など


【メリット】ビジネスモデル勝負で大規模化する際に、人件費を抑えられ利益を最大化しやすくなります。
【デメリット】「社員とアルバイト」のように明確な待遇の差が生じやすいため“全社としての一体感”などを得にくい組織体です。

②WLB重視和気あいあい組織


WLB重視和気あいあい組織とは、会社で働く人たちの望む「給与と休暇のバランス」を最も重要視する組織です。自分たちの収益構造をよく理解したうえで、QOLが最大限高まるように全員で考え実行し続ける会社です。
例:びりかん、パタゴニア


【メリット】チームワークよく、社内の雰囲気は明るいものになります。
【デメリット】会社規模の拡大や、収益性の向上などが優先事項になるとは限らないため、経営者としてそれを強く望んでいる場合には不向きな組織形態になります。

【球団社長】

社長オーナー化・自走組織


社長オーナー化・自走組織とは、創業社長は経営に直接タッチせずに、他の誰かに社長を任せ、役員報酬もしくは株主配当の形で報酬を得る形の組織です。重要となるのは「社長の人選」「事業・組織の仕組み化」になります。
例:投資家、多くの「創業家」


【メリット】投資家と同様に、不労所得的に収入を得られるようになります。
【デメリット】投資家(株を購入した人)にとって、投資先の社員との交流がほぼないように、たとえ創業者であれオーナー化した場合には、社員との交流や一体感などはほとんど得られなくなります。

ヒアリング後の内容・進め方

※標準的な進め方であり、貴社の状況・希望により内容・進め方はカスタマイズされます。

【エースで四番】

①少数精鋭型組織の場合


・ビジネスモデルの強化(外注の活用)
・企業としてのコアコンピタンスの明確化
・必要人材の定義
・厳選した採用
・コアバリューの共有の徹底
・人事制度の整備

②経営管理者×労働者二層組織の場合


・経営陣でのビジョン・戦略の共有
・経営陣でのビジョン・戦略の更なる検討
・マネジメント上の注意点の抽出
・経営陣のリーダーシップの向上
・現場向けワークショップの実施1回目
・現場向けワークショップの実施2回目


スケジュール例)
1か月目:経営陣合宿(1泊2日)
2か月目:経営陣合宿(1泊2日)
3か月目:社内MTG2回(1回3時間)
4か月目:経営陣向け研修2回(1回8時間)
5か月目:現場ワークショップ2回(1回4時間)
6か月目:現場ワークショップ2回(1回4時間)

【監督】

①スパルタ型組織の場合


・目的地(達成水準)の明確化(金メダルなのか、オリンピック出場なのか)
・達成水準に沿った人材要件の明確化
・人材要件に沿った「新採用」+「既存社員の評価変更」
採用戦略・採用規定の策定
評価基準・評価制度の策定
・経営陣・管理職層の自己向上(マネジメント力、部下育成力、評価面談力、面接官力など)

②WLB重視和気あいあい組織の場合


・「会計の理解(労働分配率の低下がWLBを向上させる」のバランスについての理解と、自社最適値の検討)
・業務効率かと役割分担の最適化
・個性・持ち味・希望の持ち寄りと全体最適化

【球団社長】

社長オーナー化・自走組織の場合


・次期社長の育成とゴールの共有
・「事業」を継続できる「組織」の仕組み化
・評価制度の構築と評価者の教育
・評価制度と連動した改善と改革の実践
・採用の自走化
・教育制度の仕組み化

コンサルティングの失敗事例

プロとしてあってはならないことですが「成功したとは言えない」案件もございました。当社のコンサルティングで「成功したとは言えない」となったものは、おおよそいかに分類されます。

ビジョン自体が明確化せず、変化し続けた。

これは当社のヒアリング力の不足でもあるのですが、上記のタイプのどれをお望みか、それがはっきりしなかったり、無理のあるご要望が続いたり(ex.二層組織だが一体感が欲しい、など)、一旦はビジョンに沿って組織構築を進めていったものの「やっぱり欲しかった組織はこんなものではない」となったりしたケースです。

経営陣が自己変容を拒否した。

どのような組織を実現していくにしても、経営陣の自己変容はほぼ必ず必要になります。例えば「社長オーナー化・自走組織」を作ろうと思った際には、社長は「エースで四番でいたい(分かりやすく頼られたい)」といった欲求を手放す必要があります。ご自身が現役選手として活躍したい欲求があれば、オーナー化して不労所得的に収入を得ることはどうしても難しくなります。(100か0かではありませんが)

コンサルティングの終結

多くのお客様企業は、1年~3年程度の支援期間で契約を終了しています。

6年以上継続的にお付き合いしているお客様企業もありますが、その企業の場合は「研修し続ける。改善し続ける」ということを是とし、かつ「対話の場づくりについては自社のコアコンピタンスではないため外注し続ける」と判断していらっしゃるケースになります。

私たちのコンサルティングの考え方としても「卒業していただく」というところが強くあります。ある程度人事制度等が整い、「自分たちで自社を改善し続けていく」という文化が醸成されてきましたら、あとはぜひ自社内で進めていただければと考えております。

従って、多くのお客様企業は、1年~3年程度の期間で「ビジョンに近い組織になった」「ここから先の追求は、自社内で自力で進めていく」となり、契約が完了となっています。

オーダーメイドコンサルの導入にご興味ある方は下記よりお気軽にお問い合わせ下さい。

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